なんと右手の人差し指と左手の薬指の皮が剥けて、一歩大人に近づいてしまいました。何故こんなことになったのかというと、キングクリムゾンの「21世紀の精神異常者」のドラムを練習してたんですね。とりあえず曲を流しながら合わせてがんばってたんですが、ふと「そういえば、EasyMoneyの時のドラムはレギュラーグリップだったなぁ」と思い出して、この曲もレギュラーグリップでやってみたんです。まあやってみたって言っても、僕レギュラーグリップで叩いたことが全然無いんですがね。知ってるのは握り方ぐらいで、腕の振り方も何もまったく知らないんですが、とりあえずやってみました。
「お?叩けるぞッ!スネアが連打できるぞッ!最高にハイって奴だッ!」という感じで調子に乗っていると、左手に何か違和感が。最初は虫にでも刺されたのかと思ったんですよね。そしたらどんどん痛くなってきて、よく見るとそこには一皮向けた薬指が・・・。剥けてるのを認識した瞬間、猛烈に痛くなりましたね。思わずスネアを強打しちゃいました。ごめんよ僕のスネア。
その後、マッチドグリップにすることで事なきを得たわけなんですが、今度は右手に違和感が発生したんですね。もしやと思って見てみると、人差し指が剥けてやがりました。痛いよ、すごく痛い。涙まで出てくる。まあ出ませんでしたが。でも、両手負傷は初めての経験です。普通の切り傷よりも、擦り剥けた傷っていうのは痛いですよね。
怪我をしてみて不思議に思ったんですが、「怪我をしたのを認識したことにより痛みが始まる」っていう事はどういう事なんでしょうか。見る前も痛いことは痛いんですが、認識した後のほうがもっと痛いんですね。
自分なりに考えてみたんですが、僕達には「怪我をすると痛い」っていう普遍的なイメージがあると思うんですね。イメージっていうか実際に痛いわけなんですが。で、怪我をしたことを確認するまでは、体は傷ついていても頭がそれを認識していないんだと思います。怪我を認識してないってことは、つまり頭にとって「怪我をしてない」って事と同じだと思うんですね。だから体からの「痛ェェェッ!」っていう信号も、「怪我をしてない」と勘違いしている頭に遮断されてしまう。そして自分で(あるいは間接的に)怪我を認識したとき、遮断していた何かが無くなって痛くなるんだと思います。
まあ、僕の足りない頭で長々と考えてみたところで答えは出ないんですけどね。