教科書の重さがムカつきます。クソの塊の分際でこの俺の肩に食い込むなんてよォォォォォ・・・ブッ殺すぜッ! まあそんなクソの塊に書いてある事すらまともに解けない知的障害野郎なんですがね僕は。
さて、では続きです。
何日か経つと、僕宛に茶色い小包が届きました。恐る恐る開けてみると、そこには僕が一目惚れしたZORKI-4が・・・。思っていたよりも小さかったのですが、持ってみるとズッシリと重い。早速巻き上げてシャッターを切ってみると、「カシャン」と未だかつて体験したことの無い音が鳴り響きました。シャッタースピードを変えてまた「カシャン」。それだけで楽しくなってしまって、サルのようにシャッターを切り続けました。「本当にこれが30年前のカメラなんだろうか」というぐらいスムーズに動いて驚きました。一通り弄ったあと、一緒に入っていたケースの匂いを嗅いでみると、なんとも不思議な匂いが・・・。嫌いな匂いではないんですが、独特の匂いです。ロシアの香りなんでしょうか。
そして、何日かたってフィルムを入れて撮ってみました。初めて見るフィルムの箱の数字を見ながら、何とか1本撮りきり現像に出し、返ってきた結果は・・・「24枚中13枚失敗」。まあ初めてだったから仕方がないですが、それでも楽しかったです。自分でピントを合わせ、シャッタースピードを変え、絞りを決めてシャッターを切る。そして巻き上げはレバーではなくノブをギリギリと巻き上げる。この感覚に、戸惑いながらも引き込まれていったのです。
そして、部のフィルム(プレスト400)を入れて初めて使ってみたところ、たまたまこの感度との組み合わせがよかったのか、露出がものすごい勢いで的中していたのです。コンパクトを使っていた時でさえなかったようなネガの揃い具合に顧問も舌を巻くほど。それに気をよくした僕は、「もうこれしかない」と以後このカメラばかりを使うようになったのです。
最初は恐る恐るだったのですが、慣れてくると押すだけのカメラよりも使いやすく感じるようになりました。勝手にピントやシャッタースピードや絞りを変えてくれるカメラと違い、すべて自分で設定しなければならないカメラというのは時代遅れの印象を受けますが、逆にそれらを自分の支配下に置くことで、更に写真に親密になったような気がしたのです。押すだけの時は出来なかった部分への干渉、それが僕にとっての写真をさらに楽しいものへと変えてくれました。
それから、僕はマニュアルカメラに拘るようになったのです。
〜〜おわり〜〜
長々と続きましたが終わりです。明日から普通の日記に戻ります。では最後に写真でお別れです。

カマドウマだッ!