TOPICO

突発的にゼニット3Mが欲しい。ゼニット3Mとはソ連KMZ社(ZORKIもここの製品である)で造られた一眼レフで、レンズのマウントはネジがライカLマウントと同じでフランジバックが長いという変な代物である。ボディーも、レンジファインダーのボディーにミラーボックスを取り付けた造りだそうで、他にもミラーがクイックアップではなく、巻き上げに連動して上がるタイプである。
なぜ3Mなのかというと、フィルム装填がゼニットSと比べて楽そうだからである。ゼニットSとはこの機種の2代ほど前のモデルで、裏蓋を外してフィルムを装填する。その他の仕様はだいたい同じである。未だ底蓋から装填するのが良いという境地まで達していないので横開き式の蓋で十分である。
さて、カメラの話を書いたので、またまたカメラを紹介しよう。今回のカメラは「TOPICO」である。このカメラは祖父がガソリンスタンドかどこかで貰ってきたカメラらしい。
中を見てみると、デザインはUKらしい。製造はおそらく中国かどこかだろう。28mmのプラスチックレンズが搭載されていて、シャッターは単速、絞りも固定。写るんですの劣化バージョンというところである。24枚撮りフィルムは問題なく撮影できるが、それ以上の枚数を入れようとすると途端に巻き上げてくれなくなる。「こ・・・こんなにたくさん・・・はいらないぃぃ(はぁと)・・・」といったところだろうか。また余計なことを書いてしまった。自分でも自重するべきだと思う。

さて、肝心の写りであるが、こんなチープなスペックとは裏腹にとても味のある写り方をしてくれる。プラスチックだからかなのか良く分からないが、なんとなくぼんやりた感じで大変心地よい写りである。このカメラは修学旅行に連れ行ってフィルム2本を撮ったのだが、特に飛行機の窓から撮った雲の写真が良かった。近々その写真はフォトライフにアップロードしておく。